
イ・スンジェさんへの追悼の声が相次いでいる。イ・スンジェさんの弟子であるユ・ヨンソクは自身のSNSを通じて、「大学時代からお会いしていた先生は、立派な大人で真の師匠だった。無名時代の10年間を耐えられたのも、先生の一言のおかげだ」と明かした。続けて「本当にやりたいことがあるなら、少なくとも10年間は黙々とやり抜かなければならないと言われた。学校でも現場でも先生に会うたび、演技に対する情熱や俳優としての姿勢にいつも感嘆し、学びと反省を繰り返してきた。一生を通して後輩や弟子たちに示してくださった教えと愛に、心から感謝している。イ・スンジェ先生、尊敬し、愛しています」と哀悼の意を表した。世宗(セジョン)大学の大学院演技芸術学科で修士号を取得したユ・ヨンソクは、当時、映画芸術学の教授として在職していたイ・スンジェさんと師弟の縁を結んだ。シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)の「思いっきりハイキック!」で祖父と孫役として共演したチョン・イルは、イ・スンジェさんとの写真数枚をSNSに投稿。彼は「俳優として第一歩を踏み出した瞬間を、先生と共にできたことを心より光栄に思う。教えてくださったお言葉や思いを忘れず、今後の道でも心にとめながら精進していく」と綴った。さらに「お伺いできないまま時間が経ってしまったことが申し訳なく、これまでいただいたすべてのご恩に深く感謝している。どうか安らかにお眠りください。愛しています、おじいちゃん」と追悼の思いを表した。2009年に「思いっきりハイキック!」で共演したファン・ジョンウムも、SNSで「イ・スンジェ先生、尊敬し、そして愛しています。芸能界について何も分からなかった私にとって、先生は温かい父のような存在だった」とし「長い間、多くの後輩たちに変わらぬ愛と記憶を残してくださり、本当に感謝している。ジョンウムは永遠に先生のことを忘れない」と哀悼の意を表した。SHINeeのミンホは26日、自身のSNSのストーリー機能を通じて「先生とご一緒できて心から多くのことを感じ、多くを学んだ」というメッセージを公開した。続けて「教えてくださった多くのことを忘れず、大切に胸に刻む。先生、心から感謝している。後輩 チェ・ミンホより」と付け加えた。その他、イ・スンギ、タレントのチャン・ソンギュ、少女時代のユリなど様々な著名人が、彼の死を悼んだ。イ・スンジェさんは今月25日に逝去した。彼は1934年、咸鏡北道(ハムギョンブクド)会寧(フェリョン)で生まれ、4歳の時に祖父母とともにソウルに移った。ソウル大学の哲学科に進学後、1956年に演劇「地平線を越えて」でデビューし、1965年にはTBCの第1期専属俳優となった。主演作は140本にのぼり、昨年10月、健康上の理由で活動を一時中断するまで、演劇「ゴドーを待ちながら」やKBS 2TV「犬の声」などに出演し、最後まで演技への情熱を燃やした。さらに、韓国政府はイ・スンジェさんに対し、金冠文化勲章(1等級)を追贈した。文化体育観光部のチェ・フィヨン長官が葬儀場を直接訪れ、遺族に勲章を手渡した。また、韓国放送大衆芸術人団体連合会は、KBS本館と別館に30日まで誰でも弔問できるような追悼空間を設けた。さらに、27日の出棺に合わせて、KBS別館で別途の告別式を行う案も検討されている。・国民的俳優イ・スンジェさん、本日死去…91歳で永眠・俳優イ・スンジェさん「金冠文化勲章」を受章…韓国政府が追贈を発表・李在明大統領、俳優イ・スンジェさんを哀悼「私たちに深い感動を与えてくれた」