
秋の街を歩いていると目に入ってくるのがパーカー。単純なカジュアルアイテムのようだが、スターの手にかかるとそれぞれのムードと個性がにじみ出て、それぞれ異なるビジュアルを見せてくれる。ゆったりとしたシルエットの自由さから、シャープに整えられたスタイリングまで。パーカーはスターたちのスタイルを一番率直に見せてくれる。ファッショニスタとして注目を集めるENHYPENのニキ。グレーのパーカーをインナーにし、チェックのセットアップを着こなしたレイヤードスタイルが目を引く。大きなプリントとレッドとグリーンカラーのチェックが存在感を放ち、ワークブーツでバランスを取り、ストリートファッションを仕上げた。ポイントを大胆に加えたスタイリングで、ステージ衣装のように華やかだ。RIIZEのウォンビンは、肩にパーカーを羽織って、ブラックのタンクトップにハイウェストデニムを合わせたスタイリッシュなスタイリングを披露した。腰のベルトやサングラスなどのアイテムも、“彼氏ルック”としても遜色がない。グレーとブラックのシンプルな組み合わせが、ウォンビンの完璧なビジュアルをより際立たせている。NCT WISHのシオンはプリントの入ったパーカーに、タンクトップ、ダメージデニムを合わせ、Y2Kの感性を漂わせた。流行中の“腰パン”と存在感のあるワークブーツがワイルドな魅力を高めた。アクセサリーは最小限に抑え、シルエットそのものを重要視した。個性が確実に際立つスタイリングだ。TOMORROW X TOGETHERのテヒョンは、グレーのセットアップでリラックスしたムードを最大化させた。インナーとして着用しているホワイトのTシャツと靴下でトーンを明るくすると、軽やかでスポーティーな雰囲気が演出できる。大きめのショルダーバッグひとつでナチュラルな彼氏ルックが完成した。ファッションでも“リビング・レジェンド”だ。カニエ・ウェストは大きめのレタリングパーカーに革のパンツ、ワークブーツでストリートなムードとユーティリティを兼ね備えた組み合わせを披露した。短い丈のトップスのおかげで脚が長く見え、ブラックのサングラスでクールな雰囲気を演出した。カラーをシンプルにしているため、革パンツやワークブーツが持っているワイルドなムードも過度にならない。グレーのパーカーと同系色のスウェットパンツで“コージーファッション”を完成させたZEROBASEONEのキム・ジウン。帽子の上にフードを被ったスタイリングを演出したが、おかげで小さな顔がより小顔に見える。ワイドパンツはダブダブに見えてしまいがちだが、明るい色のスニーカーでバランスをとった点がポイントである。濃いネイビーカラーのフードとスウェードジャケットにホワイトのカーゴパンツをマッチし、対比させた。NCTのマークは顔を覆う深めのフードとミラーサングラスでシックなムードを演出した。さらに大きめのショルダーバッグで空港ルックの実用性まで兼ね備えた。太めのラグソールのシューズで重みを持たせたのも印象的だ。NCTのジャニーは、ウォッシュッド・グレーのフーディにルーズデニムをマッチした“ノーマルコア”の空港スタイルを披露した。全体的なカラーはトーン・オン・トーンでシンプルだが、ポケットポイントのホワイトトートバッグのおかげで鮮明さが感じられる。袖と裾が大きくなっているオーバーシルエットが余裕のある雰囲気を演出し、ブラックシューズでバランスをとった。TWSのギョンミンは、アイボリーのフードにカムフラージュ・カーゴパンツをマッチし、“フード+ミリタリー”のストリートルックに仕上げた。帽子のグラフィックとフードの紐のグリーンを合わせて統一感を持たせ、ワイドなシルエットのパンツがリラックスしたムードを強調した。無操作なレイヤーリングのおかげで、誰がスタイリングしても手軽なデイリーウェアとして遜色ない。TWICEのモモは、カラーブロックのウィンド・ブレーカー・フードでスポーティなムードを演出した。オーバーサイズのトップにホワイトのミニスカートを合わせて軽快なムードに仕上げ、膝下までくる濃い色のソックスとビンテージ・スニーカーでY2K感性をまとめた。バックパックをマッチし、キャンパス・スタイルまで演出した組み合わせで、シルエットの対比がはっきりとしており、見るだけでも清々しい。