
ADORが、広告制作会社「イルカ誘拐団」との訴訟の控訴審でも勝訴した。29日午後、ソウル高等裁判所民事5-3部は、ADORがイルカ誘拐団とシン・ウソク監督を相手取って提起した損害賠償請求訴訟の控訴審の判決を言い渡した。この日、裁判部は1審と同様の判断を下し、ADOR側の主張を認めた。イルカ誘拐団が当時、ADORのミン・ヒジン代表取締役から口頭で同意を得ていたとしても、事前の書面による同意なく、監督版の追加映像を盛り込み、Apple関連の要素を削除していない映像を掲載したことは契約違反にあたるという判断だ。1審の裁判部は今年1月、ADORが2024年にイルカ誘拐団とシン・ウソク監督を相手取って提起した11億ウォン(約1億1,100万円)規模の損害賠償訴訟において、イルカ誘拐団がADORに10億ウォン(約1億円)と年12%の遅延利息を支払わなければならないと判決を下した。裁判結果に不服を唱えたイルカ誘拐団は直ちに控訴した。事の発端は、イルカ誘拐団が2024年8月、NewJeansの「ETA」のミュージックビデオのディレクターズカット版を自社のYouTubeチャンネルで公開したことだった。ADORは、事前の同意なしに投稿された動画だとして、当該動画の削除を要求した。これに対し、シン・ウソク監督は「ADOR側の削除要求により、これまで『イルカ誘拐団』が制作・アップロードしてきたNewJeansのミュージックビデオ関連動画、チャンネル、今後アップロード予定だった動画はすべて公開できなくなった」と主張した。さらに、非公式ファンダムチャンネル「バン・ヒス」のNewJeans関連コンテンツまで削除した。ADORは掲載中止を要請した理由について、「『イルカ誘拐団』が自身のチャンネルに投稿した『ETA』のミュージックビデオ・ディレクターズカットは、過去に広告主とも意見の相違があった部分が含まれた編集物であり、広告主との協議なしに無断で掲載された」と明らかにした。双方の対立は法廷闘争へと発展した。イルカ誘拐団側は、ミン・ヒジンがADORの代表だった当時、口頭で合意した内容があるという立場であり、ミン・ヒジン前代表は直接裁判に出廷し、シン・ウソク監督が自身のチャンネルに作品を掲載したのは業界の慣行であり、口頭で合意されていたと主張した。しかし、ADOR側は「イルカ誘拐団は、本件の映像を事前の書面による同意なしに掲載し、業務委託契約に違反した」とし、「ミン・ヒジン前代表とシン・ウソク監督(イルカ誘拐団)がクリエイターであるため契約を知らなかったと主張しているが、法律や契約を遵守しなくてもよいという免罪符にはなり得ない」と反論し、裁判所は控訴審でもADORの主張を認めた。・ADORとの訴訟の第1審で敗訴…NewJeansのMV制作会社、約1億2000万円相当の供託金を裁判所に納付・“ADORに敗訴”NewJeansのMV制作会社、第1審判決に不服…控訴状を提出